
遺産分割協議書の実例紹介
前回、遺言書と違う遺産の分け方をしたいという相談を持ち込まれたS藤さんですが、今回はそのご相談から作成した遺産分割協議書をご紹介します。
遺産分割協議書は、次のようなものになりました。
 〇遺産分割協議書
 被相続人 S籐T子(昭和20年9月○日生、平成25年1月○日死亡、本籍 東京都北区○○町○丁目○○○番、最後の住所 東京都北区○○町○丁目○○番○○号)の遺産について、共同相続人長女F山M美(旧姓 S籐)、同長男 S籐Y雄は、全員による協議の結果、平成16年2月○日S籐T子により作成された自筆証書遺言で定めた遺産の分割の方法と異なる遺産分割をすることで合意し、次のとおり遺産を分割し、取得することを決定した。
 1.次の不動産は、相続人 S籐Y雄が取得する。
   土地の表示
    所     在       東京都北区○○町○丁目
    地     番       ○○○番○
   地     目       宅地
    地     積       86.61㎡
   建物の表示       
    所     在       東京都北区○○町○丁目○○○番○
    家 屋 番 号           ○○○番○の○
    種     類       居宅
    構     造       木造スレート葺 2階建
    床  面  積       1階  62.28㎡
                  2階  40.12㎡
 2.被相続人名義の次の預貯金は、相続人 F山M美が取得する。 
    みずほ銀行○○○支店   総合口座通帳 口座番号○○○○○○○号
    巣鴨信用金庫○○支店    定期積金通帳 お客様番号○○○号
                         口座番号○○○○○号
    ゆうちょ銀行通常貯金     記号○○○○○ 番号○○○○○○○号
    ゆうちょ銀行        定額貯金○○○○○-○○○○○○○号
 3.相続人 S籐Y雄は、前記1、2に記載した以外のすべての財産を取得する。
 4.相続人 S籐Y雄は、被相続人の未払租税を負担する。
 以上のとおり、相続人全員による遺産分割協議が真正に成立したことを証するため、この遺産分割協議書を2通作成し、各自署名捺印のうえ、それぞれ1通を保持する。
 平成25年8月○日
 相続人  (住所)神奈川県横浜市港北区○○町○丁目○番○-○○○号
       (氏名)F山M美       印
 相続人  (住所)東京都北区○○町○丁目○○番○○号
      (氏名)S籐Y雄       印
専門家からの所見
これは私の想像ですが、お母様はご主人が亡くなられて遺言書を書いたものの、もうちょっと長生きするつもりだったのではなかろうかと思いました。
 少なくともお金はもっと遣ってしまってわずかな金額しか残らないだろうから自宅を2分の1ずつ分けて、と思っていたんじゃないかと思います。
とにかく遺言書とは異なりましたが、むしろすっきりした遺産分割になったと思います。
 次回は、法律・判例などに見る遺言書と違う遺産分割をご紹介します。
※遺言書と違う遺産の分け方をすることは十分可能です。遺言書についてお気軽に専門家にご相談ください。
 關口行政書士事務所
 〒115-0045
東京都北区赤羽2-2-2赤羽スカイハイツ911
 【TEL・FAX】03-3903-2888
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